塩幌駅(北海道ちほく高原鉄道)
◆草に埋もれた塩幌駅
国道は陸別に向け、山中を貫いている。さっきの西一線駅は酷かったなぁと思いながらしばらく行くと、「塩幌⇒」の看板があった。陸別駅まで行くつもりだったが、時間に縛られることの無い気ままなビンボー旅ゆえ、着の身着のままどうにでもなるのが、野宿旅のいいところだ。国道をわき道にそれ、4,5百メートル何も無い山中に入ってくると、踏切跡があった。左右を見渡すと左側にホームらしき物がある。しかし、民家や建物らしき構造物は無い。あるのは、原生林と広大な畑だけのようだ。こんなところに駅があったのかと思うほどだが、もうこの路線は廃線になっている。原生林と畑しかないところに駅があったんだと感心した。ホームに上るスロープの板ががもう腐りかけていた。注意して進まないとそこが抜けそうだった。赤茶けたレールが寂しそうだ。よーく見ると待合室らしき小さな建物があるようだ。草に覆われていてその姿の半分以上は見えていないが、確かに待合室のようだ。もう列車がが来なくなって1年以上になる。人の来ないところは、ジャングルに返るのが自然の摂理なのだろう。
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