大狩部駅(日高本線)
◆最高のロケーション、大狩部駅
厚賀駅を出て、国道235号線に戻り更に襟裳岬方面に車を走らせる。坂道を登リ丘陵地帯が続いている。大狩部牧場なる看板も目に付いた。かなりの間走行しただろうか、やがて道路は下り坂になる。遠くに節婦の町が見えてきているが、節婦までいくと、大狩部駅を通り越してしまう。ヤバイ、通り越したかと思い車を坂を下ったところに止めてみた。次の大狩部駅は、秘境駅としても知られている駅なので、解りにくいのかと思いながら並行する日高本線を覗いてみた。すると、100m後方に駅らしいところがあるではないか。国号の反対車線を100mほど戻ると、入り口があったが、チェーンで塞がれ駅には車は入れないようだ。駐車場も無く車は置けそうに無い。何故なんだろう、廃止駅でもない現役の駅なのにと思いながら、入り口を見つけたので車まで、カメラを取りに100mほどの坂道を戻って、また駅入り口のところまで戻った。車の往来も多く、危険な急坂の国道沿いを往復したので疲れてしまった。5分ほど休憩してから、駅のほうに足を進めるとなんと景色のいいところなんだろうと感激した。目の前に広がる太平洋、大自然を彷彿とさせる海岸線美は、今日一番の情景だ。駅舎は無いがブロックで出来た待合室は、この辺りのきびしい環境を物語る建物のようだ。ふと気が付くと、国道の下にトンネルがあり、そこを潜ると小さな大狩部の集落があった。車も普通車ならこのトンネルを通過でき、駅に進入出来そうだ。今辿ってきた道は、閉鎖されているが、もう一つ国道の下を通る道路が存在したのだった。しかし、また車に戻ってここまでくるのもしんどいので、このまま駅を観察してしまおうと考えた。駅名票の横にかつてここでドラマが撮影されたことを記す看板があった。有名女優を含む俳優の3名の名と放送局などを記しているが、こんなものはこの駅に不要だと思う。どこで何をしようと自由だが、こういう看板には、放送局のエゴを感じる。早々に撤去をして欲しいと思うのは、私だけだろうか。せっかくの雄大な景色が、この看板のおかげで台無しなのだから。そうこうしているうちに、苫小牧方面にキハ40が入線してきた。海岸線を走るキハ40は、情緒があってなかなかのもんだ。タイフォンを轟かし、やがて列車はトド岩の方に消えて行くのだった。
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