無残な駅跡　西一線駅

◆無残な駅跡　西一線駅

国道を北上し、陸別駅を目指すことにした。ここには、ちほく高原鉄道の車両が保管されていると聞いていたからだ。しばらく国道を行くと愛冠駅からそんなに距離は離れていなかった次の西一線駅が右側に見えた。あまりにもオンボロな待合室が見えたので、思わず車を止めてしまった。車を降り再確認するが間違いなく待合室のようだ。牛小屋や馬小屋ではないようだ。れっきとした人間の使う待合室だったんだろう。廃線から1年が経過しているが、1年程度でこんなにボロボロになる訳はない。かなりの年月が経過した待合室なんだろう。ひょっとしたら国鉄時代に開業した時の建物ではなかろうかと思えるほど古い。その横に小さな建物はおそらくトイレだろう。中を見る気になれないので、ホームから観察だけした。駅に周囲は案の定、踏切の所だけ線路が撤去されている。ホームの板も腐りかけてきている。様舞駅と同じだ。もう来年は、ホームに上ると重みでいたが抜け落ちると思う。ホームから民家が1軒だけ見えている。そこの畑かどうかは知らないが、ホームの前に耕した畑がある。なにかの作物を植える準備をしているのだろうが、それにしても広い畑だ。松山千春の故郷の足寄から2駅目のこの駅だが、民家はほとんど無い。鈴木宗男の姿も見えない。当たり前かと思いながら、次の駅に向かうのであった。