薫別駅(北海道ちほく高原鉄道)

◆熱意に守られた薫別駅

ちほく高原鉄道線の最後に訪問した駅は薫別駅だった。この駅は、秘境駅訪問家の牛山氏の著書「もっと秘境駅へ行こう」の表紙になっている駅だ。オンボロの出入り口のようだが、立て付けがよくスムーズにドアがスライドする。廃線になった駅なのに、誰かが手入れをしているように思えた。中には、写真を新を見てもらうと判るが、凄い椅子が置いてあり、綺麗にされている。薫別駅の見事な写真も飾られている。列車はもう1年以上来ていない、乗客もいないはずなのに妙に待合室は整っている。どうしてなんだろうと思いながら、ホームにいって辺りを観察していた。しばらくして1台の小型ショベルカーが通りがかった。その人がショベルカーを降りてきて、私の方に何か言っている。私の車が邪魔になったのかと思い、近寄ってみるとどうもそうではないらしい。この人は、この駅を管理している大○さんという方だった。なんでも廃線後はこの方が薫別駅の管理を任されているらしい。それで、待合室などがきちんと整理されているのだ。話を聞くと未だに列車が来ないこの駅に、鉄道ファンがちょこちょこ来るらしい。私の車のナンバーを見て「遠いとこからよく来たね」といって、この駅のことについて、しばらく話が弾んでしまった。かれこれ2、30分ほど薫別駅やちほく高原鉄道について、彼の思いを熱く語ってくれ、私も凄く感動した。奉仕でやっている管理作業なのに、彼の熱意は凄いなぁと思った。やがて彼は、仕事を思い出し、ショベルカーで立ち去った。この何も無い薫別駅ですばらしい人との出会いがあった。この薫別駅は忘れることの出来ない思い出の駅となってしまったのであった。

 

 

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