幸福駅(広尾線跡)

◆観光地になった幸福駅

広尾線廃線跡の旅の次の目的地は、幸福駅に決めていた。あの有名なきっぷ「愛国から幸福行き」の本家本元なのだ。地図を見ながら広尾駅を後に国道を帯広方面に北上して行った。かなり広尾からは離れている、そりゃそうだ、旧広尾線を見ると広尾駅から11駅目に幸福駅があるのだから。やがて、国道の標識に「幸福駅⇒」の看板が目についたので右折した。少し行くと、広大な駐車場があった。幸福駅のようだ。広場には「交通公園」の立て札があるが、その奥に幸福駅がひっそりと佇んでいた。しかし、駐車場には観光バスはおろか、他にも車は1台も無い。変だなぁと思いながら幸福駅の方に歩いていった。駅舎には幸福を求めて全国から旅人が訪れているらしく、凄い量の紙が駅舎内外に貼られていて驚かされた。駅前の土産物屋の店主が、駅を掃除していたので、「おはようございます」と声をかけてみた。店主は初老の気さくな人で、いろいろとここの歴史について話をしてくれた。この店には、例の切符がたくさん売られている。人気のきっぷだから、かなり儲かったらしい。今でも全国各地から注文があると店主は言っていた。ホームには、キハ22が動態保存されている。車内にも入れるようだ。床は板張りで当時のまま保存されている。運転席はさすがにボロボロだ。このホームも、板の張替えはしているが、当時のままを残しているらしい。ところでどうして、ここに私だけしか居ないのだろうか、答えは簡単だった、時刻が早すぎる、まだ午前7時30分なのだ。観光地となっている幸福駅には少し失望した。観光地に行きたくて北海道に来たのではない。純粋に廃止駅など見たいだけなのにと思いつつ、駐車場に戻り次の目的地の愛国駅に車を走らせた。

 

 

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