川上駅(北海道ちほく高原鉄道)

◆歴史ある古い駅舎の川上駅

山間部を国道は北上している。ところどころにバス停があるようだが、民家や建物は無い。こんなところにバス停を造る意味があるのかと思うところにもバス停が有るから不思議だ。塩幌からかなり国道を北上した。何も無い山の中を抜け、やっと陸別の町に入った。ちほく高原鉄道の鉄橋が有ったと思われる高架下を潜ると左カーブになっていてその先に信号があった。信号なんて久しぶりだ。もうこの先、北見まで信号が無いのではないかと思ったほどだった。この信号を左折すると、陸別駅だが、先に川上駅に行くことにした。旅の都合上、ちほく高原鉄道をまた南下して戻って根室本線に戻る予定なので、川上駅まで行ってまた戻ってこようと考えたからだ。陸別を過ぎるとまた何も無い山間部を国道は北上していく。右側に陸別から最初の駅が見えた。分線駅のようだ。ここも後回しにして、川上駅へひた走る。池田駅の駅員さんに川上駅は国道のすぐ側という事を聞いていたのですぐにわかった。この辺りは国道と言えど、通行量は極端に少ない道路だ。たまにしか車は通らない寂しいところのようだ。川上駅は古い駅舎が残る超秘境駅の一つだったが、ちほく高原鉄道の廃線で、鉄道ファンに惜しまれつつ、その歴史に幕を閉じた駅だ。駅舎に入りたいが鍵がかかっていて無理のようだ。ガラス越しに中の様子を見たが、昔のままがそのまま残っているようだ。ホームに回ってみたがなんら撤去工事された跡が無い。線路がさび付いているだけだ。陸別から川上駅まで観光路線として残そうと言う話は有ったが、財政難のためめどが立っていないらしい。辺りを見回すと、携帯電話のアンテナ設備がある。古い駅舎と携帯のアンテナは不釣合いだが、妙に馴染んでいるような気がした。しばらく休憩がてらに腰を下ろしていたが、ここは本当に静かだ。時折通る車の音以外は、小鳥のさえずりだけが木霊する。森の向こうからヒグマが出てきてもなんら不思議ではない。そう思うとぞっとするが、この辺りはたくさんの野生動物の宝庫、北海道の大自然なのだ。

 

 

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