広尾駅(広尾線跡)

◆バスが活躍広尾駅

日高本線29駅の旅は終わったが、目標の北海道全駅は、500駅近くある。廃止駅や廃線跡、信号所などを含めると、500駅を軽く超えそうだ。この時点ではまだ、沼ノ端駅も含め30駅しか訪問していない。残りはまだまだ気が遠くなるほどある。まぁ、いつ終わるかわからない気ままな旅だが、1日20〜30駅を訪問すれば、3週間ぐらいで達成できそうだ。あくまでも目安だからこの先どうなるかわからない。いろいろ考えながら、車は襟裳岬方面へ向かう県道との分かれ道まで来た。ここで車を止め、右折して襟裳岬に行くか、国道336号線を直進して広尾駅を目指すかの選択に迫られた。どうしようか迷った挙句、今回の旅は北海道の全駅訪問という課題がある。その為には多少の犠牲は仕方ないと思い、襟裳岬まで後数キロなのに、今回は断念することにし、国道を直進して広尾駅に向け車を走らせた。早朝4時からウロウロしてきたのでおなかが減ってきた。まだ、午前6時を少し過ぎたところだが、国道のパーキングエリアに車を止め、昨夜買っておいた菓子パンをほおばった。最近は全国どこに行ってもコンビニがあるので、食い物には困らない。便利な世の中になったと感心しながら、パンを2個あっという間に平らげたのであった。ここから、国道は、襟裳岬の東側の海岸線北上して、広尾方面に延びている。この辺りは、凄い断崖絶壁の続く、危険な道路のようだ。あちこちで工事が行われていて、崖っぷちには何箇所もコンクリートの屋根で覆われた覆道がある。海岸線ぎりぎりにせり出した崖の下を国道が貫いている。景色は壮観だが、崖崩れが心配なところだ。それと北海道名物の霧が出てきたようだ。襟裳岬の西側は、霧が無かったが、東側に来ると一転して、濃い霧が辺りを包んできた。対向車は、ヘッドライトを点けて走行している。こっちもヘッドライトを点け、注意深く走行する。かなりの間このような霧の深い断崖絶壁の下を走る国道を走行した。そしてやがて、広尾の町に到着した。小さな町なので広尾駅はすぐに発見できた。鉄路は廃線になっても駅舎は残っていて、駅前はバスを待つ人が数人いるようだ。広尾まで来ると霧はすっかりと晴れ、眩いばかりの朝日が広尾駅を包んでいる。なんて清々しい朝なんだろうと思い車を駅前の駐車場に止めたのであった。広尾駅の存在を確認して、ほっとした。廃線から20年、もう影も形も無いのだろうかと心配していたが、広尾町鉄道記念館として現存している。展示されていた列車たちは、保存状態が悪く解体撤去されもう姿は無かった。少し寂しいが、ボロボロに朽ち果てた車両をいつまでもそのままにして置くのもおかしいので当然のことだと考え直した。ひと通り広尾駅を見てきた。廃線とは本当に寂しいものだと実感し、広尾駅を後にしたのであった。

 

 

 

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